分类学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
分类学(ぶんるいがく、英:Taxonomy)とは、生物を分类することを目的とした生物学の一分野。生物を种々の特徴によって分类し、体系的にまとめ、生物多様性を理解する。
なお、広义の分类学では、无生物も含めた事物(観念も含めて)を対象とする。以下の叙述では狭义の分类学(生物の分类学)についておこなう。
歴史的には博物学にその起源があり、この世に存在する、あるいは存在したすべての生物をその対象とする。実际には、个々の分类学者は、その中の特定の分类群を研究対象とし、全体を见渡した分类体系をその対象にすることはない。 分类学は本来は进化论とは无関系であったが、现在では、近いどうしを集め分类群を作成することで系统树が作成され、分类学は进化を理解する上で重要な役割をもっている。
目次 |
[编集] 分类学が成立すること
生物の世界で分类学が成立することは、生物の重要な特徴の一つである。分类学が成立するためには、以下のようなことが必要であろう。
まず、生物は种に分かれている。つまり、まず、生物には细部にわたって同じ构造、机能をもつ个体が复数存在し、それらが生殖によって同じ构造・机能を持つ个体を再生産している。しかも、それらとは违った构造・机能を持ち、同様の个体を再生産する群も存在し、それらの间にはっきりと见分けがつく。このような群を种と呼ぶわけである。
次に、种はそれぞれに固有の特徴を持つが、种を互いに比べたとき、基本的な部分は似ているが、细部で异なった种が见つけられる。それらをまとめることで、ある程度基本的には似ている种をまとめられる。それを属と呼んだり、科と呼んだり、とにかくそうして作ったグループを见比べると、それをさらにまとめることが出来、このようにして次第に大きな群を作ることが出来る。それらの群を分类群という。
実际には、すべての场合にこのようなことが见られるとは言い难いが、大部分の场合にはそうである。このような事柄は、生物以外のものではなかなか成立するものではない(再生産されることをのぞいてもである)。分类学者は、そこに何らかの意味が存在することを认め、正しい分类をすれば、生物の分类群间の正しい関系を见つけることが出来ることを确信する。その関系のことを类縁関系、それによって组み立てられた分类体系を自然分类と呼ぶ。类縁関系を进化と言う现象によって理解し、分类体系を再构成しようという考え方が进化分类学である。(现在の世界にも进化论を受け入れない人々がおり、彼等はまた异なる考え方をする。创造科学参照)
[编集] 分类学の歴史
[编集] 人为分类
生物を大きく仲间分けすることは、古来より普通に行われてきたことであって、普通名词に含まれる生物の名は、すべてその过程の産物である。この场合の分类は、人间の生活上の都合がよければそれでよいものである。このような分类法を人为分类という。日本语では、たとえば獣と言えば、ほ乳类を対象にしており、现在の分类学とほぼ一致するが、鱼介类は脊索动物である鱼类、软体动物である贝、节足动物であるエビやカニまでがもそこに含まれる。しかし鱼屋で扱われる生き物、というくくりとして、実用的には便利なまとめ方である。
[编集] 自然分类
西洋の博物学の歴史の中では、どのような分类が正しいのかが検讨され続けた。自然の仕组みを正しく理解する事への欲求がそれを推し进め、あるいは世界を创った神の意志を推し量るためでもあったと思われる。そのような中から、生物の分类には何か唯一の正しいものがあると考えられるようになった。たとえば、クジラは鱼介类ではあるが、実际には鱼类ではなくほ乳类に分类すべきだと判断するのである。それを自然分类という。ここから、分类学は、自然分类を探し求めることがその目的になった。その始まりがカール・フォン・リンネであった。
なお、どのような分け方が自然分类に当たるのかは最初は当然わからないわけで、既にある分类体系を検讨し、个々の生物についての知识を増し、それをもってさらに体系を再検讨することを缲り返してゆくことで、いつかは正しい自然分类にたどり着くと考える。当然、その途中の段阶では自然分类ではない分类法が取られることになる。それは、その时点では分类に重要と考えられた特徴に基づいて分类されたものだが、后代からはこれを特定の特徴に引きずられ、误った判断に基づく人为分类と言われることになる。
[编集] カール・リンネ
リンネは分类学の父とも呼ばれる。彼のおこなったことは以下のようなものである。
- それまでに知られていた动植物の种に関する知见をまとめ、上位分类の段阶をはっきりさせたこと。
- 学名のいわゆる二名法を确立したこと。それまでは、西洋科学の进歩につれ、次第に多くの生物种について知られると、それらを既存の种の名に新たな语を追加して命名する场合が多く、复雑な名前が増え続ける状态があった。リンネの方法は、それらを见通しよく整理し、今后の新种の追加にも対応できるようにした。
[编集] 分类学者の仕事
现実には、ほとんどの分类学者はどれかの分类群を専门とし、その中で种の扱いをいじってその时を过ごす。种の判断がしっかりしていることは、分类学の基础であるから、当然ではある。新しい种の记载には、厳格な基准が设けられているが、记载しようとしているものが新しい种であるかどうかの判断は当人に任せられざるを得ない。すでに记载されていたものを记载してしまう场合もあり得るし、その后の进歩によって、细かいことがわかって、すでに记载されている种を细かく分けたり、统合する必要が出る场合もある。そのような作业が分类学者の仕事のかなりの部分を占める。
正しい分类を模索して、分类学者は、生物のあらゆる形质を利用する。外形の特徴、内部の构造、様々な器官の构造と机能、それらを検讨し、新しい発见があれば、それが分类にどのように使えるかを考える。动物の场合、高次分类では体全体の基本构造(体制)や器官の构造が、种の分类では细部の形质が重要视される。特に、体内受精をするものでは生殖器の构造が重视されることが多い。同种と思われていたものが、行动の観察から别种と判明、その后に形态上の差异が见つかる、と言う経过をたどったもの复数例ある(ホタル类・キムラグモなど)。
植物では、维管束などの基本的构造の他、生活环のあり方なども重视される。藻类では、かつては同化色素の种类が重视されたが、现在では鞭毛や叶緑体の构造など、微细な构造に重点があるようである。细菌类では、物质代谢能力で分类を行う场合が多い。
形态的特徴に注目した记载が主であったが、分子生物学の発展以降、DNAの塩基配列を比较することによる分类も行われている(分子系统学)。その结果が、古典的な分类体系とは兼容れない场合も多くあり、现在は流动的な状态にある。また、そのような発展の中から、原生生物における系统が次第に明らかになり、それが真核生物の中での系统関系に対するこれまでの见方を完全に変えた面がある。
[编集] 分类学者のあり方
分类学的研究は、もちろんそれ自体が関心の対象であり得るが、手段、ないしは途中経过として考える场合もあり得る。たとえば生态学的研究の场合、その地域の生物相がある程度以上判明していないと、全く手のつけようがない。したがって、先ずは生物相の解明、つまり分类学から始めなければならない。日本の动物生态学の初期の重镇であった宫地伝三郎は淡水の生态学に関心があったが、そのためにまずその弟子に日本の主要な淡水动物の分类群を割り振って研究を进めさせた。
もっとも、手段ないし途中経过がいつの间にか目的になってしまう例もなくはない。トビムシの研究家である吉井良三は生态学的研究を目指し、そのために先ず分类に手をつけ、结局これが一生の仕事になった旨を述べている。ササラダニの研究家である青木淳一もやや似たことを述べた。
なお、生物学者がどれかの分类群の専门家であることはかつては当然のことであった。
[编集] 分类学者の型
分类学者は、その型として大きく二つに分かれると言われる。分类群をできるだけ细かく分ける型と、できるだけ大きくまとめる型である。前者を细分主义者(スプリッター)、后者を一括主义者(ランパー)と呼ぶ。
[编集] 分类学の种类
- 进化分类学 - w:evolutionary taxonomy
- 分岐分类学 - w:cladistics
- 表形分类学 - w:phenetics
- 分子系统学 - w:molecular phylogeny
伝统的な分类学では様々な形质の内、どれが重要な形质であるかを判断する、という方向性があった。しかし、このような见方は一部の目立つ形质だけを恣意的に重视することになる倾向がある。例えば鸟类は羽や翼の存在を重视して爬虫类と别の分类群とされてきたが、系统的には爬虫类の中に含まれる(つまり普通にいう爬虫类は多系统群 - 正确には鸟类という1つの単系统群を除いた侧系统群 - である)。
これに対し、できるだけ多くの形质を扱い、数量的に比较して分类しようとする立场が表形分类学(または数量分类学)と呼ばれる。この立场は必ずしも进化上の系统を重视しているわけではない。
一方、伝统的な方法论を无视するわけではないが进化的系统を重视する立场が进化分类学と呼ばれる。これは日本语では系统分类学と呼ばれることも多い。
さらに彻底して、正确に进化的系统のみに基づいた分类を目指す立场を分岐分类学(あるいは分岐论、分岐学)と呼び、ヘニッヒ(Willi Hennig)によって 1950 年代から主张された。これは英语ではPhylogenetic systematics(「系统分类学」あるいは「系统体系学」)とも呼ばれるが、上记の日本语でいう系统分类学とは异なる立场である。
なお、分岐论的な系统のみを重视する生物命名法としてPhyloCode(フィロコード)が提案されている。これは従来の命名法のような属・科・目といった阶层を使わず、系统のみで生物种を特定する方法である。
现在では形质発现の大元となると考えられる遗伝子のDNA配列を调べることが容易になり、これを比较して系统を推定する方法である分子系统学が急激に発展している。
[编集] 関连项目
- 学名
- 植物目録
- 植物志
- フォークソノミー
- 生物の分类
- 分岐学
- 类型学
- w:Evolutionary biology - 进化生物学
- w:PhyloCode
- Encyclopedia of Life - 分类学上の种すべてについて记载することを目指すオンラインの百科事典プロジェクト

