水着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水着(みずぎ、swimwear、swimsuit、swimming suit)は、プールや海で运动、游泳もしくは潜水用に着用する衣服のことである。水泳用、潜水用など様々な物があり、デザイン・构造や素材など多くの点で异なる。
目次 |
[编集] 水着の歴史
[编集] 使用目的による分类
[编集] 运动用
水泳竞技やフィットネスに用いられる水着。体を动かす支障にならないこと、脱げにくいこと、(特に竞泳において)水の抵抗を减らすことが求められる。竞泳用水着、スクール水着、フィットネス水着など。过去、竞泳选手は水着自体による水の抵抗を减らすために肌の露出度を高める倾向があり、男子はブリーフ型、女子はハイレグ型が通用であった。2000年代顷から水着の素材や表面の模様を工夫することによって、水着表面の抵抗が肌の抵抗を下回るようになると、首、手首または腕、足首を除き、全身を包み込む様な物等が普及し始め、长尺の水着を使用する事が多くなった。オリンピック竞技などの水着はいわゆる新素材・ハイテク素材が积极的に投入されている。ライフセーバーにおいても同様の全身を包み込む様な物等が普及し始めているが、これらは危険回避や体温の维持などを重视した物が多い。
- 竞泳用 - 基本的に「竞泳用」と呼ばれるものは水泳连盟の公认を受けている。密着度・圧迫度が非常に高くフィットネス用途に比べると伸缩性が低い。抵抗が少なく身体の无駄なブレを防ぐが、耐久性は重要ではないため劣化が激しい。また、男子水着は女子と同じワンピース型を除き腰で履くことを想定されている。これは、腹にあわせてしまうと、水の流入方向、臀部と腹部の径の违い、动作による腹部の径の変化から密着性が损なわれ抵抗が増大するためである。このため臀部(臀裂)が若干露出する状态になることもあるが、着用する水着が既制品であるため避けられない。しかし、臀部(臀裂)が大きく露出する状态は臀裂と水着との隙间に入り込む水が多く、结果抵抗となる。また、极端に小さいサイズを着用すると大腿部や臀部の动作に制限がおきやすい。このような状态は竞技には向かず、水着のサイズが合っていないと言える。男女ともに、小さいサイズをムリに着用することはこの2つのデメリット以外にも、素材が伸びすぎてしまい设计意図どおりの性能を発挥できないということもあり、サイズ选びは注意が必要である。
- フィットネス用 - 竞泳用に比べタイトではなく水中运动を楽しむためのもので、素材の自由度が高いためデザイン性が高い。ほとんどの制品が柔らかく伸缩性の高い生地を(部位・制品によっては二枚重ねで)使い、动きやすさ、着心地への工夫がなされている。形状としては竞泳用に准ずるものが多いが女子用はセパレーツタイプもある。
- 水球用 - 竞技特性上、滑りやすい素材を二枚重ねにしたり、表面処理を施しつかみにくく、破れにくくなっている。水球の稼动范囲の大きな动きに対応した、臀部の生地にゆとりがあるものもある。
[编集] 游泳用
男性はトランクス形式の物が多いが、女性はファッション性を重视し、ワンピースタイプや、胸部と下腹部にそれぞれ着用するビキニタイプといわれるものが通用である。海岸での海水浴やプールなどでの水游びのために用いられる水着。もっぱら见た目の华やかさ、スタイルを美しく见せることが重视される。特に女性用は各メーカーのファッションデザイナーが毎年、新作を発表し水着キャンペーンガールと呼ばれる女性达が広告宣伝を行っている(近年、キャンペーンガールを取りやめるメーカーも多くなってきた)。デザインや色・模様などはまさしく千差万别ではあるが、白のように薄い色合いの布地は水に濡れると透けてしまうことから(后述するような「见せるためのもの」を除いては)使われることは少ない。しかし2000年代顷より「透けない白」などと呼ばれる新素材を用いたものが登场している。
[编集] 潜水用
シュノーケリングなど、主として水面で行われるレジャーとしての简易な潜水の场合は、多くの场合游泳用水着が用いられる。潜行を伴うスキンダイビングやスクーバダイビングでは、ウェットスーツやドライスーツが用いられる场合が多いが、水温が30℃を超えるような场合には、ダイブスキン(あるいはスキンスーツ)と呼ばれる、全身を覆う形状の水着が着用される场合もある。
[编集] ラッシュガード
主としてサーフィンに用いられる、低温、紫外线、擦过伤、あるいはクラゲ等の有害生物から身体を保护することを目的とした水着である。ウエットスーツの内侧に着用されることが多く、また有害生物が内部に侵入することを防ぐため、伸缩性の生地を用い、身体に密着するようになっている。形态は男性用、女性用ともほぼ同じで、上半身は着丈の比较的长い长袖あるいは半袖、下半身はショーツ型である。素材としては身体の保护性能を高めるため、他の水着よりは厚く、目の诘まった素材が用いられることが多い。形态・素材の点で従来の水着と若干异なるため、商品としては水着とは区别して贩売される倾向にあるが、用途や基本的な构造等の点では実质的に水着そのものである。
[编集] 见せるためのもの
水着を着用して、水着を含む体全体を第三者に见せる事自体を目的とするときに用いられる水着。水着をファッションとして使用するため、デザインや肌の露出度の高さが水着本来の机能よりも优先されることが多い。水着キャンペーンガール、レースクイーン、ミスコンテスト、またはアイドルの水着撮影会のときに着用される。他にボディビルダーが极端に布地の面积の小さいビキニタイプの水着を着用する场合もある。水着との外见上での区别が难しい场合があるが、里地の全く无いものや水に入る事を全く考虑していないものはレオタードになる。
[编集] 女子プロレスラー用
女子プロレスラーの试合用コスチュームも、通例『水着』と呼称する。これはかつて、水着を改修して试合用のコスチュームとしていたことにより言い习わされたもので、现在でも新人は水着を改修したものを使用することが多い。
[编集] 女性用水着
[编集] デザインによる分类
- ワンピース - トップ(上半身)とボトム(下半身)が繋がっているタイプ。
- ツーピース水着 - トップ(上半身)とボトム(下半身)がそれぞれ独立したタイプ。
[编集] トップ(上半身)のラインによる分类
- ベアトップ - バストラインより上をカットしたデザイン。
- ベアバック - 背中を大きくカットしたデザイン、バックレス。
- ベアミドリフ - ウエスト部分を大きくカットしたデザイン、寸胴を目立たせなくする。
- Vネックライイン - 胸元を深くカットしたデザイン、バストラインを美しく见せる。
- ホルターネック - ストラップを首に吊るしたデザイン。
- ワンショルダー - 片方のストラップをとったデザイン、肩幅の広さを目立たなくする。
- ストラップレス - トップに肩ひもがない形のもの(英语の意味もそのままである)。胸の大きさが目立たないという长所がある反面、上からの冲撃には弱いという欠点がある。ビキニの场合はチューブトップとも言い、背中はひもでなく太い布とするのが通用。また好みにより肩ひもが着脱可能なものもある。
- センターストラップ - 肩ひもが首から胸の中央までV字になっているもの。これも胸が目立たず、可爱いという特徴がある反面、乳首と肩ひもの位置が一致していない为、やはり上からの冲撃に弱い。またチューブトップブラと组み合わせる场合、センターストラップとブラの下のワイヤが、胸の中央でX字に交差するデザインも见られる。
- ワイドストラップ - センターストラップと逆で、胸の両侧までハの字になっているもの。
[编集] ボトム(下半身)のラインによる分类
- ハイレグ - 腰骨あたりまでカットされたデザイン。
- スーパーハイレグ - サイドが3~4㎝しかなく腰骨より上にハイカットされたデザイン 。
- ローレッグカット - カットが非常に浅いデザイン。
- ボーイレッグ - ショートパンツ风のデザイン。
- ローライズ - 股上が浅いデザイン、1970年代まで流行ったが短足に见えるため、现在グラビアアイドル以外では余り着られない。
[编集] ボトムのバックによる分类
- フルバック - ボトムのバック全体をすっぽり覆うデザイン。
- ブラジリアンカット - ハイカットでボトムのバックが1/2カットのデザイン。
- リオカット - よりハイカットでボトムのバックが1/2カットのデザイン。
- Tバック - ボトムのバック‐デザインがT字型で、以下のモノの日本での俗称。和制英语。
[编集] 结合部・ストラップによる分类
以下の三方式はチューブトップや矫正ビキニなど、背中の结合部にストラップでなく布を使う水着に多い。
- L字式ホック - 下着のブラジャーでは、结合部を外侧から体侧に引っかける方式が多いが、水着では右肩侧のL字状プラスチックパーツを左肩侧のくぼみに入れる方式が多い。また结合部が背中でなく、左のブラの脇の下に设けられているタイプもあり、これは背中に比べ、一人で装着しても见え易くかけ易い、寝転がっても背中に当たらないなどの长所を持つ。
- バタフライ式ホック - 平たいプラスチック板をX字状に交差され、指で平らにすると、男子向けプラスチック玩具でよく使われるはめ込み机能が働いて固定される。L字式の次によく使われるが、ある程度縦の高さを必要とするため、背ひもがストラップのものには使われない。
- ちえの轮式ホック - 左右とも轮の先に小型の分铜があり、右の分铜を左の轮(左右で微妙に形が违う)に通す。この后は指で押して固定する手顺が无いが、ストラップの弾力で引っ张られて自然に直线化されるので、隙间なく固定される。强度上必ず金属が使われるので、リングの形や分铜の部分に装饰が施せる特徴を持つ。
- バッククロス - 背中でストラップを交差させたデザインで、背中を小さく细く见せる。ストラップは継ぎ目无し、またはブラや腰の部分で金属パーツを引っ挂けて固定するものも多い。主にワンピースやスリングショットで见られ、竞泳水着では交差部の下部が布と一体化しているデザインも见られる。ビキニでは物理的にブラの位置が苦しくなるのであまり使われない。
- タイサイド - ボトムのサイドを纽で结ぶことでサイズを调整するもの。近年は饰りとしてダミーの纽となっているものもあるが、実际に结べるタイプはかなり长いもの、ダミーは妙に短いものがあり、外観からある程度判别できる。
- この他にボタンやスナップを使った水着もあったが、现在はデザインセンスとしては古くなり、幼児向け水着などにしか使われない。
- ストラップを结ぶタイプは结び目が抜ける、およびストラップが端からほつれるのを防ぐため、端をきつく玉缚りにしてあるが、ここにビーズなどのミニアクセサリーをぶら下げるデザインも见られる。
[编集] その他
- ワンピース・セパレーツ共にボトム部分がロングスパッツになっているものがあり、竞泳用・スクール水着に使用される。また游泳用としてはボトムにミニスカートやホットパンツ、パレオ等と并用する场合がある。
- パイピング - 布の縁がパイプの様に少し太くなっているもので、パイピングだけ色を変えるデザインが多く见られる。ビキニは布の周囲全てにパイピングがあり、2000年顷からは白い布に赤いパイピングが人気。またストラップとあわせて左右や上下で色を様々に変えるパイピングもある。ワンピースはブラの上のみがパイピングで、竞泳水着でストラップと同じ色にするものが多い。
- パレオ - ボトムに巻いた布。トロピカルなイメージがあるが露出度が减るため、男性より女性の视点で人気がある。
- 胸パッド - 水着では1980年代まではあまり使われていなかったが、现在では低年齢向けを除くと、ほとんどのブラにパッドが装着されている。形をよく见せるほか、ブラのガードが崩れた时に守りを少々坚くしておく(パッドが入っていると简単にめくれない)目的もある。肩ひも付きのブラは物理的に余裕があるため、上部か左右にポケットを设け、パッドを単独で入れ替え可能なものが多い。逆にストラップレスやチューブトップでは上记と逆になるため、パッドを缝いつけなければいけない。
[编集] 男性用水着
男性は乳房を隠す必要がないため、通用に下半身を覆うのみであるが、ワンピース型も存在する。女性用に比べデザインが凝ったものは少ない。男性用水着の俗称としては形状・用途に左右されず、海パンが圧倒的である。
- ブリーフ型 - 脚の自由度が高い。ビキニ、ブーメランパンツと呼ばれることが多い。游泳、フィットネス、竞泳用ともに种类は比较的豊富。臀部・大腿部のブレをおさえられないため、近年の竞泳の大会では着用して出场する选手は减少しているが、生地面积が少なく一番安価であるため廃れない。下腹部・臀部の形状に沿った日焼け迹になるため、日焼けの际の水着として好まれる倾向がある。サイドラインを太くし、ファッション性を高めたショートボクサーに近いデザインもある。竞泳でも履き方に流行廃りがあり、过去には男子用ビキニ型の装着位置を过度に下げて履くことが流行った时期があり、小さ目や细めの水着をメーカーも発売していた。
- Tバック - バックスタイルがT型の形状になっているタイプ。臀部が隠れない。日本では公衆施设などで着用して游泳する者は少数。男女ともに着用が禁止されているプールもある。和制英语。
- ビキニ - ブリーフ型の中でも、特にサイドラインが细く、更に露出度が高いもの。腰(骨盘)より上にサイドラインが来るタイプもあるが、こちらは竞泳用ではなく、ボディビルダーが身体を见せるのに使うポージングに使用することもあるなど、ファッション性重视である(大会に出るようなボディビルダーが主に履いているものはビルダーパンツなどと呼ばれ、水着とは别物である。)。なお、女性用をビキニというのに対して男性用のそれはモノキニとも呼ばれる。
- ブーメランパンツ - 竞泳用のタイトなブリーフ型水着を前方からみたとき、ブーメランのように见えることからつけられた呼称。
- 竞パン - 文字どおりでは竞泳用パンツの略称になるが、竞パンと呼称する场合主に男子のブリーフ型を指し、スパッツ型などは含まない。竞泳用にとどまらずタイトなブリーフ型も含み、ファッションの分类用语に近い。「竞パン」だけでは、水泳をやっていなければ何の竞技のパンツなのか意味が通じず、贩売店でもそのような呼称で贩売しないため、用いる者は少数
- ショートボクサー型 - 股下数センチ(主に3~7cm)までを覆う。ビキニ型より生地が多く露出度は若干低いがデザインに凝ったものが多い。俗に言う耐久水着や抵抗水着(アリーナのタフスーツなど)で一番多いタイプである。少数だが竞泳用のものもある。
- ショートスパッツ型 - 膝うえまでを密着して覆う。主にプールでのフィットネス、竞泳用である。ハーフチューブ、ハーフスパッツとも言われる。
- ロングスパッツ型 - 足首まで覆うタイプ。竞泳用である。チューブ、ロングチューブ、フルレングスとも言われる。
- ワンピース型 - 主に竞泳用で、近年使用されてきている上下一体型水着。
- ショートジョン - 下半身を膝上まで、上半身は肩挂けの水着
- ロングジョン - 下半身を足首まで、上半身は肩かけの水着
- フルボディ - 首から下、手首・足首まで、ほぼ全身を覆う水着
- トランクス型 - 主に游泳用でファッション性が高い。肌に密着しておらず抵抗が大きいため、水泳运动そのものには向かない。色、デザインに凝ったものが多い。
- ふんどし型 - ふんどしやGストリング、タンガ、ソングなどTバックに近い布が少なく肌の露出が多い水着。
[编集] 水着用下着
第一次性徴期の男女は身につけないことが多い。ただし、股布の无い水着を着用する场合はスイムショーツ(スイムサポーター)を履くことが多い。第二次性徴期以降は阴部の保护や阴部はみ出し、阴毛のはみ出しや女性の场合マンスジを防ぐために股布のある水着を着用していても水着の下にスイムサポーターを履くことが多い。通用に竞泳用は材质そのものが优れており、あえて履く必要はなくなっている。色は白・ベージュ・黒などである。また、第二次性徴期以降の女性は、胸ポチや、摩擦を避けるために粘着式の乳首被覆用パッド(知名度の高いニプレスは常盘薬品工业の登録商标である)を贴り付けたり、水着の下にバストパッドを付けることもある。どちらとも下着は水着からはみ出ないように着用する。
[编集] 竞技用水着についての概要
竞泳用の水着は1970年代以降、素材の改良やデザインの见直しが常に行われ、记録の向上に寄与してきた。そんな中で水着の制造・贩売に携わるスポーツ用品メーカーの竞争が缲り広げられ、业界再编につながるケースも出てきた。
现在世界ではフランスの「arena(アリーナ)」と英国の「SPEEDO(スピード)」の両阵営がメジャーとなっており、これにイタリアの「DIANA(ディアナ)」、日本の「アシックス (ASICS)」が続く。最近ではアメリカの「ナイキ (NIKE)」、ドイツの「アディダス (adidas)」、さらに北京オリンピックをにらんで中国の「Yingfa(インファ)」なども世界市场に食い込んでいる。
日本国内ではデサントがarena、かつてのミズノがSPEEDO阵営に加わり、これにアシックスを加えた3社が日本水泳连盟から各竞技代表选手への水着供给メーカーとして指定され、一般にも普及している。しかし、各社とも技术力をつけてきたことや上记海外势が日本への展开を本格化させたこともあり、近年は独自の世界戦略をとり始めている。
アシックスはDIANA阵営に加わり、日本で同社の水着をライセンス制造・贩売していたが、陆上竞技などで自社ブランドへの世界的な认知が高まったことから、竞技用水着は自社ブランドに切り替えた(女性向けフィットネス用では引き続きDIANAブランドの人気が高いため契约は存続し、「COMO DIANA」のブランドで制造・贩売を継続中)。さらにSPEEDO阵営の一员として数々の先端技术开発を担ってきたミズノも2006年末、创业100年を机に「全商品のブランドを“MIZUNO”に统一する」という方针を明确にし、SPEEDOとのアジア地区パートナー契约を2007年5月で终了させ、以后は自社ブランドの水着を展开している。
なおSPEEDOはミズノとのライセンシー契约が终了后、三井物産が日本での新たなパートナーとなり、ゴールドウインの受托制造・贩売で展开されている。
国际水泳连盟は2007年、「北京オリンピックから、水着表面に(高速化のための)特殊な加工を施すことを禁じる」决定を行った。これにより各メーカーでは、いわゆる「鳞(うろこ)入り」「突起付き」「ストライプ入り」水着の制造中止に追い込まれた。このルールの周知を彻底させるため、国によっては新ルールを前倒しで実施して大会を行うケースもある。そうした中、SPEEDO社が开発した「レーザーレーサー」をめぐり、2008年、全世界の水泳界で大きな騒ぎとなった。

